|   9.西地区のいくつかの観光地を通ってレイキャヴィークへ  | 
    
    
       
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       9時40分にB&Bを出る。前日窓から見えた滝の下の川がどうなっているかをちょっと見て、谷底の川に流れ入っていることを確認して、また昨日来た1号線に出る。これから、1号線に沿ってはレイキャヴィークまで、特筆すべき見所はない。 
       それから、約2時間後の11時50分に1号線に面したグラゥブロゥク(Grabrok)という所に来る。LPにも出ていないが、標高173
      mのクレーターがあるので、登って見る(Rh1)。火口に水は溜まっていなかいが、白い苔が一面に生えている(Rh2)。3600年前のものだそうで、3つ火口があり、その1つは、砂利採取に使われ、現在2つ残っている。爆発の危険性は無いことが確認されている。そこから北北東に約10
      km離れたバウラ山(Baula)の眺望も素晴らしい(Rh3)。流紋岩でできていて標高934
      mを有する。  1号線を、更に10数キロ南下して、Borgirから50号を東に入る。まず、デイルダルトゥングクヴェル(Deildartunguhver)というヨーロッパ随一の温水湧き出し口(100 
oCの湯を180 
L/s)を見に行く。この湯は、近隣の町に暖房用に配給されたり、近くの温室で野菜などの栽培に用いられている(Rh4-6)。ちょっと、道が複雑なために、ここにいる13分の間には、他に2組しか来なかった。  次にレイクホルト(Reykholt)に行く。この国では大変有名な古典サガの作家であるスノーリ・ストゥルトソン(Snorri 
Stoursson:1178-1241年)が1206年から1241年に彼の仇敵によって殺されるまで住んでいたところを中心に、教会や博物館がある。博物館の入場料は1人500 
IKで、外を見学して再入場も可能であった。スノーリストヴァー博物館はスノーリを始めとするサガ作家の作品を中心に展示紹介している(Rh7)。スノーリにより作られた温泉を引いたプール、スノルラロイグが残っていて、水温は30 
oCで低い(Rh8)。博物館の外形もすっきりして美しい(Rh9)。  次にフロインフォッサル滝(Hraunfossar)を見に行く。この滝は、普通の滝のように、川から水が流れ落ちるのではない。1kmぐらいの長さに渡って溶岩壁から湧き出てくる水の落下でできていて、絵のように美しい(Rh10-11)。今までに、このような滝は見たことがなかった。そこから歩いてすぐのバルナフォッサル(Barnafoss)を見る(Rh12)。この名前の意味は、子供達の滝であるが、クリスマスに親が出かけている間に、子供がいなくなって、ここで死んでいるのが発見されたのに因む名前で、名前とは裏腹に怖い意味が含まれている。このことは、そこの案内板にも書いてある。滝自身はそういうことを感じさせない、小さいが奇麗な滝である。 
       レイキャヴィークの先のクヴェラゲルジ(Hveragerdi)で5月の地震で、新しい噴出し口ができたというニュースをネットで見ていたので見たく思っていたが、まだ時間があるので、見に行くことにする。他の選択肢は、更に奥に20
      kmほど入ったところにあるスルスヘトリルに見に行くことであったが、道が悪そうなので、止める。後で、知ったが、ここには、レンタカーで入ることは禁止されていた。 1号線に戻ってボルガネス(Borgarnes)を通り、レイキャヴィークの前の海底トンネルを通る。トンネル内で写真を撮っても面白くないので、もうじき、トンネルであるという掲示板を撮る(Rh13)。このトンネルによって50 
km、1 時間弱ぐらいレイキャヴィークへの道が短縮できたそうである。長さは6 kmで、20分ぐらいかかる。通行料は800 
IKであった。通行料金の取られる唯一のところである。レイキャヴィークに近づくにしたがって、通行量が多くなる。 | 
    
    
      
      
        
          
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       レイキャヴィークの町の外側を通ってクヴェラゲルジには17時50分に着く。多少雨が降っている。町の入り口のガソリンスタンドで、この町の地図を見せて、5月29日の地震でできた新しい噴出し口の場所を教えてもらう。予想していた通り誰もいない園芸高校の裏側であった。園芸高校の入り口には、開いているが遮断機があるので、ここから先は、立ち入り禁止かと思い、家内を車に残して、私だけ川沿いの林の中にある道を歩いて、湯気のある方向に歩いていく。湧き出し口を見つけ、戻ろうとしたら、先ほどの遮断機に繋がる舗装道路があり、しかも、湧き出し口見学の車の専用駐車場と書いてあるので、ここに車で入ってよいのだろうと推測し、車に戻り、遮断機の場所を越えて入る。近くには立ち入れないように柵があったが、煙の噴出しているのが見える(Rh14)。見に来ている人は皆無である。  次に、町の地熱地帯と称する場所に行く。その頃から雨が激しくなる。花屋があり、温室を見せてもらう(Rh15)。  レイキャヴィークに帰る頃は、雨脚が強かったが、着く頃には、弱くなった。車は、明朝8時半までの返却の契約であるが、朝、慌てるのも嫌なので、今晩中に返却しようと決める。荷物をまず全部ホテルで降ろさねばならないので、ホテルに向う。しかし、道に迷ってしまう。セルフサービスの喫茶店のような所に入っていって、男性にホテル(Cabin)への道を聞いたら、親切にも、ホテルの駐車場まで、自分の車で1 
kmぐらい誘導してくれる。荷物を置いて、Hertzの事務所まで返しに行くのだが、自分1人だと道が分からないので、一旦、家内と行き、その道を覚えて、またホテルに帰って、家内を下ろし、今度は、1人で行って、車を置いて、自分は歩いて帰ってくることを計画する。そして、車を返す直前に燃料を満タンにしなければならない。車は、駐車場に置いて、鍵を事務所のポストに入れればよい。ホテルとHertzの距離は2 
km強である。この予定した行程を実行するのに、道に迷ったりして、3時間ぐらいかかってしまい、結局、車を返却したのが、23時35分で、ホテルに歩いてたどり着いたのは、夜中の0時30分前ぐらいであった。本日が今回、一番長く走行していて453 
kmであった。これには、レイキャヴィークで迷ってあちこち無駄に走った分も含まれている。 今回のドライヴはもっと悪路を予想していたが、思っていたよりずっと良く、危険な目にも遭わず、車に傷もつけずに返せてほっとする。 家内は、ホテルで、荷物のパックをしていたが、部屋が狭いので、なかなか進んでいなかった。翌日は早く起きる必要もないので、遅くなっても構わない。ただ、今回の旅行で一番苦労したのは、この最後の車返却の行程であった。道を聞ける人はあまりいないが、聞くと、皆、英語を喋れるし、何より親切で、治安は良いし、真夜中でも薄明るいので、そう心配することはなかった。 | 
    
    
      
      
        
          
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            Rh1 グラゥブロゥクの登山道 
            Rh2 グラゥブロゥクの火口 
            Rh3 遠方の山;バウラ 
            Rh4 デイルダルトゥングクヴェル温水源 
            Rh5 デイルダルトゥングクヴェル温水源 
            Rh6 デイルダルトゥングクヴェル恩水源;温室が見える 
            Rh7 レイクホールト 
            Rh8 スノーリ(1197-1241)の自分の庭に引いた温泉 
            Rh9 スノーリ博物館 
            Rh10 フロインフォッサルの滝 
            Rh11 フロインフォッサルの滝 
            Rh12 バルナフォッサルの滝 
            Rh13 レイキャヴィーク近くの海底トンネルを示す表示板 
            Rh14 クヴェーラゲルジの地熱地帯 
            Rh15 クヴェーラゲルジの地熱を利用した温室 
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