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             III.おわりに 
            パリとパリ郊外のイル・ド・フランスに、フランスの全人口の2割以上が集中しているので、 
            郊外といえども人口密度が多く、道路も混んでいたので、計画していたほど廻れなかったのは、 
            ちょっと残念だったが、また、別の機会にと思うことにした。訪問した10ヶ所のうち、世界遺産に 
            なっているのは、シャルトルの聖堂と、プロヴァンの中世都市だけである。一番混んでいたのは、 
            ジベルニーのモネの家であり、それ以外のところは、大体、非常に空いていて、それぞれ、全く違って 
            いて、個性的であり、すばらしかった。それも、イル・ド・フランス地方の一部であり、フランスの 
            観光資源の多さ、多様さには、いつも驚嘆するばかりである。 
帰国してから、写真を見て気づいたが、シャルトルの町では、Tシャツ「私は日本好」が、 
            フランスの原子力関係会社のEurodif社から販売されていて、利益は全部、日本に寄付すると 
            書かれていて、フランスでも日本の災害に思いを致してくれていることを知り感激した。 
  
IV. 添付資料など 
●  旅行参考書 
イル・ド・フランスに関する参考書や雑誌は、すでに多く持っているので、今回の旅行では、 
            次の1冊のみを、絶版になっているので、中古品をアマゾンから購入して、旅行の際、持参した。 
(1)稲葉宏爾著「パリからの小さな旅」ティビーエス・ブリタニカ(2002.5.3) 
一応カラー写真がついていて、イラスト的な町の地図があり、見所も説明があり、見やすく役立った。 
古い雑誌で役立ったものは、 
 
            (2)Marie 
Claireの1992年9月号の特集「パリ郊外日帰りの旅」pp. 
124-181 
 A4サイズの本に美しい写真が満載してある。それで、いつか役立つものと保存していたが、 
            ほぼ20年後に役立った。歴史のあるところばかりで、書いてあることは、20年ぐらいでは、 
            少しも古くなっていなかった。 
 
            (3)Art・politan 
の1997年9月号の特集「イル・ド・フランス  パリ郊外を歩く」pp. 27-73 
   
5ヶ所しか紹介していないが、そのうち、オーヴェール・シュル・オワーズ、ジヴェルニー、 
            ミイ・ラ・フォレは、今回行ったので、役立った。 
以上の2冊は、たまたま購入していただけで、この種の特集は、日本人のフランス好き・パリ好きに 
            応えて、豪華な写真を添えて、しかも安価な値段で、無数に出版されていると思う。 
             
             
●  ホテル 
  行き先を決めてそれに、比較的近い位置にあるホテルを選んだ。数日間、1つのホテルに泊まる方が、 
            頻繁に荷物のパッキングをする必要がなく、ホテルの場所を探す必要がなくてよいので、最近は、 
            1つのホテルに最低3泊は、泊まることにしている。そして、なるべく、大きな都市には泊まらない 
            ことにしている。ホテル代が割安になるのと、渋滞にあう確率が低いからである。 
今回は、パリの南のピティヴィエ(Pithiviers)と、西のオルジェヴァル(Orgeval)に泊まることにした。 
2つのホテルとも「オンライン旅行会社」のBooking.comを通して、約3.5ヶ月前までに申し込んだ 
            (3.11災害の前)。当社は日本語でも申し込めたのであろう。オンライン旅行会社は、契約(予約) 
            などが確実で、安心して申し込めるが、規格にはまっていて、何か意外なものは見出せないところもある。 
            ホテルの場所の緯度・経度が知らされてきたのが、今までと違ったサービスで、日本でナヴィに入力 
            できて、場所探しが容易であった。両ホテルとも、車で来る客が多いことを考えれば、適したサービス 
            であろう。 
ただし、オルジェヴァルのホテルは、高速道路に面していて、反対側道路から近づくには、 
            ちょっと間違えると、7 
km先からUターンしなければならず、時間と高速代金の損失を2回も 
            してしまった。 
キャンセル料は、到着前の1日前の午前0時より前までに行えば、ゼロで、それ以後は、 
            1泊分課金される仕組みになっていて、納得がいく。 
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 ホテル名 
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 場所 
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 宿泊日数 
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 料金(ダブルルーム) 
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 備考 
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 Le Relais Saint Georges 
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 Pithiviers 
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 3(6.14-17) 
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 60 Euro/日+朝食8.5Euro/人 
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 Novotel Orgeval 
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 Orgeval 
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 3(17-20) 
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 238 Euro/3日(朝食代含まず) 
                   | 
 註1* 
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註1*:3泊目の朝食は、早朝出発のため取らなかった。朝食代は、夕食代と一緒に、後で別に請求された 
            ので、内訳は不明。238 Euroが3で割り切れない理由はよく分らない。 
ホテル自体は、駐車場も広く、上記に述べたOrgevalのホテルの場所の不便さを除けば、 
            快適であった。夕食も、2つとも、ホテルで取れて、便利であった。 
             
             
●  車 
Hertz社から、協和海外社さんに予約をお願いして借りた。オペル社製の車で、小型車B級であったが、 
            直前のイタリアの場合(ジーゼル油)と違いガソリン車で、馬力はあったが、それだけ燃費は悪かった。 
シャルル・ド・ゴール空港で、借り場所がよく分からず、インフォメーションで聞いても、少し 
            手間取ってようやく分かる。借りた場所の駐車場で撮った写真(5Ca1)から判断すると 
            ターミナル2Cに近い2Dに位置し、4階(日本流)ぐらいだったのであろうか。返却した場所は、 
            ナヴィ任せで、空港の違う場所に返却せざるを得なかった。 
  
費用は、すべての保険などを含めて、7日間の借用で、46 
262円支払った。それとは、別に、 
            29.90 Euro(事務手続き費を含む:3539円)の請求が後であり、手紙で説明が来たが、 
            何に対しての請求か良く分からなかったが、額も大きくないので、返却場所が違ったことによるものか、 
            ガソリン満タン返却の契約が、最後に満タンにしてから、少し走ることになったので、満タンになって 
            いなかったためかと解して、受け入れることにした。従って、Hertz社には、計49 
801円支払った。 
            走行距離は、1041.2 
kmで、その間、75.35 
Lのレギュラーガソリンを消費し、ガソリン代 
            124.06 Euro(14 378円)を支払った。燃費は、13.8 
km/Lでマニュアル車の割には悪いが、車自体の 
            性能による部分もあるが、渋滞の影響も大きいだろう。数箇所で支払った高速料金、駐車代を除いて、 
            車には、64 179円支払い、1日当り、約1万円掛かったことになる。この値段で2人が、旅行できるので、 
            それなりに安全な国や地域では、我々にとっては、車旅行に勝るものはない。昨年からは、ヨーロッパ 
            でも使えるナヴィを購入したので、なお更、その感を深くしている。 
ヨーロッパでは、マニュアル車が普通であり、今回は平地のところが多かったので、何も問題は 
            なかったが、パリに近いので、ウイークデーの渋滞は大変なものであった。パリや、郊外で、こんなに 
            渋滞が激しいとは予想していなかった。東京の比ではない。空港から、最初のピティヴィエのホテルまで、 
            ナヴィ(Garmin社製nuvi1480)のおかげで迷わず来られたが、115 km 走行するのに、休憩無しで、 
            3時間30分を要した。平均時速33 
kmで、パリを遠く離れてからは、スムースに来られたが、 
            最初の2時間以上は、歩く速度より遅いくらいだった。 
  
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